こうして考えてる間にも、亜美の瞳からは涙が溢れてきてて。 それを見ると、余計に胸が痛くなる。 やっぱ好きな女には、たとえ他の男を想って泣いてるんだとしても、笑っててほしい。 なぁ。 お前は今、俺に何してほしい? こんなに魘されてるんだから、起こしてやるべきなのかもしんねぇ。 でも、多分この様子じゃ、魘されてんのは今日に限ったことじゃねぇんだろう。 できれば、安心して眠らせてやりてぇ。 そのとき。 『……い……か…ない……で……』