「それでだな、亜美。
本来は俺だって、姪が帰国して早々押し掛けるような、非常識な奴じゃない。
今日は頼みがあって来たんだ」




……よく言うよ。



“非常識”の代名詞のような人が。




「お前、我が天空学園[テンクウガクエン]に転入しないか?」



『え……?』




天空学園と言えば、拓也君が理事長をしてる学園だ。



仕事をしない拓也君に、祖父が押しつけたものらしい。



まあまあ裕福な子しか入学できないけど、格式ばっておらず、自由な校風を持つ。