「うっせぇ!!
確かにこいつらには負けたけど、嵐龍には負けねぇ。
お前だって知ってんだろ?
嵐龍のひでぇ噂を!!」
―――ドキッ
いつもならむかつくこの言葉に、今は不安を覚えた。
こいつも、やっぱ離れて行くのかな?
……ねぇ。
君も嵐龍が恐い―――?
『あほらし。それでもお前は男か。
噂なんかでぐちぐちと』
「なっ。
お前は本当に噂を知ってんのか!?
こいつらはなぁ『じゃあお前は、自分の目で確かめたのか?』
「……は?」
『噂ばっか真に受けて。
証拠もねぇくせにべらべらと広めて。
そういうところが男らしくねぇって言ってんだよ!!』

