龍の女神となるべき姫【上】



ある日、華那さんは卑怯な族にさらわれ、





―――犯された。




ぼろぼろになった華那さんは、泣きながら総長に謝ってた。




“迷惑かけてごめんなさい”


“汚れてしまってごめんなさい”


って。



あんな状況でも、華那さんは総長だけを想ってた。





その後、数ヶ月間。


2人は心に傷を負いながらも、支え合って生きてたんだ。
















でも、現実は甘くなかった。






華那さんは妊娠してしまったんだ。




総長ではない、あいつらの中の、誰かの子を。