『どうして天姫は、“会いに来い”なんて言ったんだと思う?』 「……え」 『これは私の勝手な予想だけど。 見たかったんだと思うよ。 変わった4人を』 「変わった4人?」 『うーん、ちょっと違うか。 変わることのできた4人を、かな』 「変わることのできた、4人……」 『留衣たちは、嵐龍にいて絶望しきってたんじゃない? 変わってしまった総長に。 卑怯という、貼られてしまったレッテルに』 そう。 あのとき見た4人の瞳には、残酷なまでの絶望と、微かな期待が宿っていた。 「……」