龍の女神となるべき姫【上】



では、みんなが正気に戻ったところで。


ふぅ。



1つ深呼吸。



そして、みんなの顔を見渡す。




堂々と

媚びるのでもなく

見下すのでもなく

対等な立場で

女としての気品も忘れずに―――




『はじめまして。
私は成瀬亜美。よろしくね』




見栄をはらずに、ありのままの私をみんなに見せるよ。



私には話してない秘密があるけど。


それでも私を信じてほしいから。



心からの仲間になりたいから。



今すぐじゃなくてもいい。



でもいつか、私を受け入れてもらえるように。