では、みんなが正気に戻ったところで。 ふぅ。 1つ深呼吸。 そして、みんなの顔を見渡す。 堂々と 媚びるのでもなく 見下すのでもなく 対等な立場で 女としての気品も忘れずに――― 『はじめまして。 私は成瀬亜美。よろしくね』 見栄をはらずに、ありのままの私をみんなに見せるよ。 私には話してない秘密があるけど。 それでも私を信じてほしいから。 心からの仲間になりたいから。 今すぐじゃなくてもいい。 でもいつか、私を受け入れてもらえるように。