龍の女神となるべき姫【上】




「下の奴ら集まったでー」



「あぁ」




それから私たちは部屋を出て、2階から下っぱ君たちを見下ろした。



わぉ。


やっぱ風龍は人数多いね。



さすがNo.2!!




「今日は総長から報告があんねん!!
よう聞きや!!」




秋都のおかげで、こっちに全員の視線が向くと。



―――グイッ




『ちょっ、悠基!?』



「さっき見かけた奴もいるだろうが……。
4代目風龍総長、新橋悠基の名において、こいつ……成瀬亜美を銀姫にすることをここに宣言する!!」



「「「うおおおぉぉぉぉぉ!!」」」




悠基、私の名字覚えてたんだっ。




……じゃなくて。


いきなりすぎんでしょ!!



こういうことは心の準備をしてからじゃないと!!




「おい」



『はへっ!?』



「……。挨拶しろ」




その、可哀想なものを見るような目、やめてくれません……?





で、挨拶ね。



みんなの期待に、応えてみせるよ。