「下の奴ら集まったでー」
「あぁ」
それから私たちは部屋を出て、2階から下っぱ君たちを見下ろした。
わぉ。
やっぱ風龍は人数多いね。
さすがNo.2!!
「今日は総長から報告があんねん!!
よう聞きや!!」
秋都のおかげで、こっちに全員の視線が向くと。
―――グイッ
『ちょっ、悠基!?』
「さっき見かけた奴もいるだろうが……。
4代目風龍総長、新橋悠基の名において、こいつ……成瀬亜美を銀姫にすることをここに宣言する!!」
「「「うおおおぉぉぉぉぉ!!」」」
悠基、私の名字覚えてたんだっ。
……じゃなくて。
いきなりすぎんでしょ!!
こういうことは心の準備をしてからじゃないと!!
「おい」
『はへっ!?』
「……。挨拶しろ」
その、可哀想なものを見るような目、やめてくれません……?
で、挨拶ね。
みんなの期待に、応えてみせるよ。

