《人間がいずれ、当たり前に幸せを感じ、気付く事が出来れば別だが・・・そのうち神様が人間のそんな精神へ戦争を仕掛けてくるんじゃないかと思ってな・・・》
そして幸せ病は・・・紛れも無く、人間への精神戦争だった。
だがそれは、誰かと争う事ではなく・・・。
誰かを守りたいと願う、自分の愛との戦い。
幾ら、幸せを踏みにじられても・・・。
決してその幸せを諦めない人・・・。
そして誰かの幸せを笑顔で願ってあげられる人・・・。
そんな、当たり前に持っている人間の本当の強さを、幸せ病は気付かせる為・・・そして学ばせる為にこの世に姿を現したのかも知れない。
そして、それに気付いた人間に与えた唯一の希望と贈り物。
それは・・・。
《大事な人に・・・この願いを届けてくれるという事》
