幸せという病気

一方、病院では・・・。



「遥ちゃんは・・・?」

すみれが武に伺う。

「夜風に当たりに行くって・・・」

「そう・・・遥ちゃんの近くにいてあげなくていいかなぁ・・・」

「きっと大丈夫だよ」

「・・・でも・・・」

「あいつには・・・母さんがついてる」










そして遥は屋上にいた――。










「竜司・・・今日の星も竜司と一緒に見たかったな・・・」



遥の中で竜司との幸せな映像が駆け巡る。



「仕方ないから・・・今日は一人でお祈りするね・・・?」





『そしてお姫様は星に願いを込めました』





「竜司と初めて出逢った時・・・私はきっとこの人と一緒になるんだろうなぁって・・・なんか、そう感じたんだ・・・」





『どうか・・・あの人を苦しませないで・・・』





「初めてデートした時・・・竜司がいれば他には何もいらないって・・・そう思った・・・」





『どうか・・・あの人の笑顔を奪わないで・・・』





「初めて一緒になった時は・・・もう・・・このまま死んでもいいって・・・そう思ったよ?」





『どうか・・・あの人の夢を壊さないで・・・』













「初めて・・・・・・・・・初めてこんなに人を好きになったょ・・・??」











『どうか・・・私のこの命で、世界一愛する人を・・・』















「だからお願い・・・私の命と引き換えに・・・どうか竜司を・・・」








































――助けてあげて下さい――