幸せという病気







「僕、みんなが元気じゃないと嫌・・・」











遥が倒れたあの日から・・・。


香樹は、その幼い心でずっと我慢していた。






わがままを言ったらみんなを困らせるかも知れない・・・。






泣いたらみんなを心配させてしまうかもしれない・・・。








せめて笑顔でいて欲しくて・・・。









そして誰も悲しませたくなくて・・・。











だからずっと・・・















ずっと我慢してきた・・・。













本当は、怖くて悲しくて仕方無かった・・・。













だけど・・・。














―みんなの為に僕が強くなろう―
















遥が倒れたあの日。



そう、誓ったから・・・・・。