幸せという病気



「・・・もう私・・・自信ない・・・」



「・・・うん」



「・・・限界だよ・・・」



「・・・」



「・・・ごめん・・・武・・・」



「・・・どうした?」



「・・・自由に・・・なりたい・・・」



「うん」



武は何も反論せず、穏やかな顔で話を聞いた。

すみれは別れと、それを否定しようと滲み出る、苦しい感情で激しく揺れ動く。




「・・・私・・・武が・・・」





「・・・ん?」





「・・・大好き・・・」





そして、すみれの中にただひたすら駆け回るその感情を口に出した瞬間、我慢は全て弾け飛んだ。





「・・・泣くな・・・」





「やっぱり私・・・武が・・・大好きだょ・・・」





「うん・・・ありがとぉ」





「でも・・・見てられないよ・・・」





「・・・わかってる」





「・・・好きな人の死ぬとこなんて、私には見てられないよ!!」





「うん」





「昨日頑張ろうって思ったって今日にはもうダメで・・・情けなくって、こんな自分が嫌で・・・」





「無理するな・・・」





「・・・苦しいよ・・・」