幸せという病気

そして竜司は・・・。


「大丈夫ですか・・・?」

女性は、足に少し怪我をしていた。

「・・・はい」

竜司が女性を気遣う。

「あ・・・怪我・・・」

「・・・大丈夫です・・・」





その時竜司は、女性の顔を見て気が付いた。




「あれ?」



「・・・あ・・・」






ぶつかった女性は、竜司の元カノの『桜井 詩織』だった。





「・・・久しぶり」


「・・・うん」

二人は、気まずいような、そして照れくさい雰囲気で話をする。

と、詩織はその場を起き上がり、竜司に質問した。


「ってか、なんで走ってたの?」

「・・・いや・・・運動?」

「変わんないね」


詩織は、笑って答えた。

そして続ける。

「・・・でも・・・なんか感じ変わったね」

「・・・そぉ?・・・髪切ったしね」

「・・・ん~ん。そうゆう事じゃなくて・・・なんか目が優しくなった」

「・・・そうかな・・・」

「うん・・・彼女出来たの?」

「あぁ」

「・・・だからか・・・」

「どうゆう事?」

「竜司は顔に出るから・・・すぐわかるよ」

「は?」

「・・・その顔をもっと私に見せて欲しかったなぁ」

「・・・何言ってんの?」