幸せという病気

「武さん・・・今日は、お疲れ様です」

「おまえこそ、体大丈夫か?」

「はい」

「遥は?」

「なんとか落ち着いてます」

「そうか・・・」

「今日はでも・・・安心しました」

「何が?」

「ほらっ武さん、自分の死を考えるって言ってたから」

「あぁ・・・」

「今日、遥に言った言葉で安心しました」


曇った声で武がそれに答える。


「・・・ただ・・・自分でもよくわからないんだ・・・」

「え?」