幸せという病気






「だから一緒に生きればいいだろ!!・・・竜司が俺に言ったんだよ・・・遥が死ぬなら俺が死ぬって・・・俺も考えたよ、俺が死んだらおまえの病気が治るかもしれないって・・・でもこれから俺らは知らない何かが出来るかもしれねぇから生きてんだろ!!竜司がポチポチを助けた時、おまえなんて言った!?優しい人だって・・・その竜司の優しいとこに惚れたんじゃねぇのか!?ポチポチが死んで泣きたいのはおまえだけじゃねぇ!!!おまえに気を遣って泣かなかったんだよ!!しょうがないって言わなきゃやってられないくらいこいつだって本当は悲しいんだ・・・それから・・・おまえと竜司を逢わせてくれたのはポチポチなんだよ。なんの意味もなく生きてるやつなんていねぇんだ・・・俺達は、それに気付かなくても生きなきゃいけねぇんだよ!!」









するとそれを聞いた遥は、小さな声で呟いた。










「私は・・・一緒に泣いてほしかった・・・」









「遥・・・」









竜司が悔やむように遥を見つめる。









「信用出来ないわけじゃない・・・でも・・・私は一緒に泣いてほしかったんだ・・・」










その時、すみれが祖母と香樹を連れて屋上に現れた。