幸せという病気







「おまえ一人だけ苦しんでんじゃねぇんだぞ!!!」








「・・・わかってるよ・・・わかってるけど・・・」








「わかってんなら、そんな事するな!!!」








「みんな勝手だよ!!!私は一人じゃないって、なんで簡単にそんな事言うの!?もう辛いんだよ!!心配してるなら毎日一緒にいてよ!!・・・もう・・・やだよ・・・苦しんで苦しんで・・・寝る時、このまま死ぬんじゃないかとか・・・テレビ見たって、また幸せ病で亡くなったとか・・・何したって結局私は死ぬんだよ!!!」










遥がそう訴えると、武もまた、心配そうに呼びかける。














「・・・わかったから・・・遥・・・こっち来い・・・」







「わかった?・・・じゃあなんでポチポチが死んだ時、お兄ちゃんも竜司も、しょうがないって言ったの!?犬だからとか・・・私が死んだ後だってそうやってしょうがないで済ますんじゃないの!?」









「そんなわけねぇだろ!!!」









「そんなのわかんないよ!!死んだらその後、みんながどうしようと私にはわかんないんだよ!?」









「だから生きろって言ってんだろ!!!」









「・・・」









武が続ける。