「ただいまー」 竜がそう言って家の中へ入っている。 「おかえりー。どこ行ってたの??」 するとリビングのほうから なつかしい、ついこの間まで聞いていた 声だった。 そう、美香子さんの声だ。 「母さん、ちょっと!!」 竜はそう言ってわたしに向かって 手招きした。 わたしは竜のすぐそばに行った。