「…え??」 そこにいたのはお母さんではなく、 男の人だった。 すごく若い男の人。 手には花束を抱えている。 「あの…誰??」 病室を間違えた様子もないので 聞いてみた。 「俺だよ、椿。やっと見つけた」 彼は静かにそう言った。 誰…?? わたし、知らない。