次の日。 セミの鳴く声で目が覚める。 あたりを見回すと誰も居ない。 …あたりまえか。 枕元にある時計を見る。 9時37分。 お母さん、今日も来てくれるのかな…。 そんなことを考えてボーッとしてると 誰かが扉をノックした。 コンコンコンッ 「…はい??お母さん??」 お母さん、来てくれたんだ…。 わざわざノックなんて しなくてもいいのに。 ゆっくりと扉が開く。