「きっとわたしはこの世界にはいちゃいけない人なの…だからね、帰らなきゃいけないの…」 「つばきちゃん、いなくなっちゃうの!?」 「うん…」 「ヤダ!!ヤダヤダヤダ!!ずっとぼくといっしょにいてよ!!」 竜君は目に涙を溜めながら言った。 「でもね、今すぐは帰れないと思うの。どうやって帰るか分からないから…」 「まいごなの…??」 「ははっ…迷子、か。そうかも。ねえ、竜君わたしのこと好き??」 「すき!!」 ありがとう…竜君。 「じゃあ、これ。持ってて??」 わたしは携帯を竜君に渡した。