「よーしよし。お姉ちゃんは大丈夫だぞー??ほら、泣き止め!!」 パパがそう言いあやすと 竜君はすんなり泣き止んだ。 「僕、名前は??」 「とおる…クスン」 「じゃあ、とおるくん。男の子だろ??泣いちゃダメだ」 「うん…!!」 あたしとお母さんはその様子を 黙って見ていた。 「へえー…あんた子供あやすの上手いのね」 「まあな。弟の世話とかしてたし」 パパ…。 今わたしの目の前に パパがいるんだ…。