家に戻ってから わたしは机の前に座り、 手紙を書き始めた。 美香子さんと竜君に宛てた手紙。 その中にわたしのことを 全部隠さず書いた。 それを机の上に置いておく。 わたしがここに居る間は 美香子さんはこの部屋には入らない。 わたしがいなくなったら 掃除をするために入るだろうから きっとそのときに気づいてもらえる。 それは明日か、明後日か、 いつになるのか分からないけど 美香子さんと竜君には 隠したくない、って そう思ったから…。