リビングに入ると


竜君はすでに椅子に座っていた。





「つばきちゃーん、はやくたべようよー」


「ん、ごめんね。うわー…おいしそう!!」





今日のメニューはハンバーグだった。





「さ、食べましょ♪いただきます」


「いただきまーす」





おいしいっ


そう言おうと思って美香子さんのほうを見ると


すごく心配そうな顔をしていた。


あたしと目があうと、その顔は消えて


ニコッと笑顔になる。


美香子さん、なにも言わないけど


心配してくれているのかな…。