「いいのよ♪じゃあ椿ちゃん、とりあえずこっちにいらっしゃい??」 竜君のお母さんは わたしをリビングへと 案内してくれた。 「さ、座って♪」 「ありがとうございます!!」 わたしは素直に言われたとおり 椅子に座った。 「さて、事情を聞く前にちょっと自己紹介ね♪」 「わたしは綾瀬 椿です。竜君とはさっき会ったばかりで…」 「そう♪わたしは、森崎 美香子。竜の母よ♪で、椿ちゃんは家出??」 「…そんな感じです」 わたしは苦笑いで返した。 嘘はついてないよね。