「おねえちゃん、どこにすんでるのー??」





その質問に


わたしは答えられなかった。


なんて答えたらいいの??


だってわたし


"ここ"の人間じゃないんだもん。


竜君はわたしが答えられないでいると


心配そうに覗き込んで言った。





「おうち、ないのー??」


「ん…」





わたしはそれだけ言って


笑った。


ちゃんと笑えていたか


わからなかったけど。