「君、ここらへんの子??」


「うん♪ぼくね、もりさき とーるっていうの♪」


「とーる君??」


「うん♪こんな字かくの!!」





とーる君は木の棒を使って


地面に名前を書き始めた。


"森崎 竜"





「すごい…もう自分の名前書けるの??」


「うん♪みんなさいしょはりゅーってよむんだよっ!!」


「竜君は今、何歳??」


「んーとね、4さい!!」





4歳…。


ちょうどわたしが


幸せだったころの


年齢だ。