あたし(青山 美羽)と、彼(君島 拓斗)が
出会ったのは、中学生の2年のクラス替えの時だった。

あたしは、学級委員長に憧れ立候補をした。
拓斗もたしか手をあげていたと思う。

そして、多数決の結果。
あたしは、負けた。

拓斗は、「俺は、副委員長のほうが似合ってんよ。」
といって、譲ってくれた。

「ありがと。」
にっこり笑うあたしに、拓斗があたしの頭をなでて、

「おう。いいクラスにしような!」
そう言ってくれた。


拓斗は、女たらしっていうかフレンドリーっていうか、
すごく女の子と仲が良くて格好良くて。

あたしは、その瞬間にすきになってしまった。