中村は、声を止めるとその様子を固唾を飲んで見守った。 やがて博士は、光る人影のそばに近づくと手を伸ばしてそれに触れる。 彼女の手が吸い込まれていく。 彼は、その様子を見て走って逃げようかと真剣になやんだ。 「中村参事官! 大丈夫だ、こっちに来て見てみろ」 博士は、一度吸い込まれた手を抜き去ると、彼を手招きしてくる。