「ほう……。あれの事かな?」 「えっ……? ひぎゃあ!」 博士が懐中電灯ど指し示した方向に、うっすらと光る人影が見える。 「中村参事官……。この際、大の大人が恥ずかしげもなく叫ぶのはどうでもいいが、抱きつくのはヤメてくれないか?」 「あっ! すすすいません。別に変な意味とかは……、あっ! いや……、かといって博士に魅力がないとかは──」 ギャアギャア叫ぶ中村を見て、博士は溜め息をつくと、彼を置いて光る人影に向かって歩いていく。