彼女はそれらを見回した後、中村の方を見やると、一言。 「参事官、そこに立ってると危ないぞ」 直後、床に放置されたPCや書類が横滑りするように、動きだす。 「ひぃぃっ!」 思わず中村は、うずくまる。 カッコォォーン! その中村の頭に、どこかから飛んできた卓上の置き時計が小気味いい音をさせてぶつかる。 「うきゃー! 神様、仏様どうかお助け下さい」 「中村参事官……。もう動いて大丈夫だぞ」 博士の呆れた声が彼の耳に聞こえる。