「幸太、泳いで渡るよ。それしかないみたいだし」 「……、うん」 幸太が決意を込めた眼差しを返してくる。 そして、私達は海に飛び込んだ。 飛び込む音を聞いて、ゾンビ達が私達を追うように飛び込んでくる。 背後から、人間魚雷とか、アフタヌーンとか、モンダリアーンとか意味不明な言葉が続くが、気にしない。 私達は一心不乱に本州を目指した。 が、しかし、悲劇はクライマックスで訪れるものだ。