CHANGE〜警視庁特殊捜査課〜





「…矢崎教官?」





顔を覗こうと思ったら、教官はスタスタと歩き出した。




なっ…無視!?



ちょっと!!
一体何て言ったのよ!!




唖然と立ちつくしてるあたしに、教官は歩きながらいつもの様に大きな声で言った。




「おい、さっさとしろ!
帰って報告書書くぞ!!」



「あっ、はいっ!」




もう諦めたあたしは駆け足で教官の後を追った。






…今日、教官の事が1つわかった。




“自分に都合の悪い事には、ひたすら無視をかます。”





そんな自分勝手人間とこれからずっと一緒だなんて…




────こうして


あたしの特捜課デビューは幕を開いた。