桜丘学園入学式―


校庭には満開の桜。



主人公『紀田 栞』は、一人で中庭をさまよっていた。



栞「あれ…??

職員室……どこかな―」


【どうしよう…迷っちゃった】



困り果てた表情でキョロキョロと辺りを見回すが…










人の気配すら感じない








栞「はぁ……もういいや…

諦めよう」



そういって階段を下ろうとした―

その時











栞「わっ―…!?」



階段を踏み外し、体勢が崩れた



























『ふわっ』




栞「―…!!!!????」



?「……大丈夫?」


落ちそうになった栞を受け止めたのは―


栞「………あ…」



栗色の瞳に、栗色の髪。

大人し目の印象の男の人だった



栞「…ありがとうございます…」


?「…別に」



そういうと、その人はそのままどこかへ行ってしまった