ベッドが一段と軋むとまた直ぐに静寂が訪れた。 そしてまたあたしは温もりに包まれる。 その温度に安らぎを覚え、重くなる瞼。 それでも近づく気配に、閉じていた瞼を開けると意外にも真っ直ぐな瞳がそこにあった。 こういう瞳をしているのは『彼』の中では珍しい。 『彼』達の大半が後ろめたさや、煩わしさが少なからずとも含んでいるから真っ直ぐに相手を見つめられない。 あたしはその瞳を見たくなくて『彼』の首に腕を回して抱き締めた。 ホントはもっと温もりが欲しかったのかもしれない。