「お世辞とかそういうのヌキで大人目線で答えてね」 「そうだなぁ……目がパッチリしてて女の子みたいな子、かな?」 「あっそ」 これはこれは……想定内。 「あとねぇ、人懐っこい無邪気な笑顔をみんなに向けてはいるんだけど実は奥に何か隠していそう」 「――ほほう」 やっぱり狼ほど、俺を見抜けてはいないらしい。 狼、恐るべし。