その通りになりたかったんだ。


 誰とでも仲良く、みんなで仲良くしたかったんだ。


「そっちに行くのはまだまだ先だけど……見ててね。俺の事」


 俺は窓を開け、空にそう呟いた。



 急に変わるのは難しいし恥ずかしいけど、コイツが見ててくれるなら俺、頑張れる気がする。



 ――絶対、絶対アイツの分まで楽しく生きてやる。





      完。