「ん~、天気が良いから人もイッパイだね」 屋上の重たい扉を開けた途端、そこに居た人達の視線が俺らに突き刺さる。 注目を浴びるのって、ゾクゾクしてすげぇ気持ちがいい。 「陸ー。お菓子あるよー」 声のする方を見ると、いつもスナック菓子をくれる女の子の集団。 D組――だった様な気がする。 「……行ってこいよ」