一匹狼と無邪気なワンコ


「あ……案外近かった」


 会場近くになると、立て看板が道案内をしてくれた。


「ここ、なのか?」


 会場といっていいものか、なんともこじんまりしたところだった。


 予算的なものもそうだが、きっと人をあまり呼ばなかったのだろう。


 いかにも身内って感じの人たちだらけだった。


 とりあえず名前を書き、香典を渡す。