「それと……忘れずに香典もってけよ。テーブルに置いてあるから」


「さんきゅ」


 本当なら自分で出すつもりだったのに。


「戸締りしっかりしろよ! じゃーな」


「いつもしてるって……」


 溜息交じりにそう答えると、親父は家を出ていった。


 今日は少し遅い時間だったのだろう。


 一応俺の分の弁当が作ってあるけど、作ったあとにセンセから電話がきたのかな?