命を絶つ選択肢を選ばないといけないほど、アイツは思い悩んでいたんだな。


 俺は何一つ分からないまま、知ろうとしないままアイツと話してた。



 浮かれてた。


 ダサい。


 いくら考えて、悩んで、悔やんでも……もうアイツは居ないんだ。


 明日、アイツの親父さんになんて謝ろう……



 ――いや、とにかく明日。


 きちっと挨拶しよう。


 そう俺は固く決意した。