「正反対?」 「誰とでも仲良く出来るし愛想を振りまいてる。でもそれが表だけって事、分かってた。だから気になって見ていたのかもしれない」 つまり俺の本性が気になってたってワケね。 「ね、なんでキミは急にそんな――」 「感謝してるんだ。近付いてきてくれたことに」 俺の言葉を遮って出たそれは、答えになっていなかった。 ――でもそれでいい。 なんか俺、満足してる。 今、腹を割って話そうとしてくれてるのが嬉しい。