「怖い?」 「うん。俺……いつまた人を……いつまでこの表の顔を――」 そこまで言って俺は言うのをやめた。 センセが俺の頭を撫でてきたから。 「うん、うん」 なんでこんな事打ち明けようと思ったのか分からない。 同情してもらうつもりなんてハナからない。 ただ、押しつぶされそうなこの気持ちを、ほんの少しでいいから吐き出したかった。