一匹狼と無邪気なワンコ


 
――ガラッ


 そんな危ない会話の途中、誰かが部屋に入ってきた。
 

 と、同時に予冷が鳴り響く。


「ごめーん! ありがとね!」


 矢野センセの声だ。


「い―っすよ別に」


「内緒話するのに都合良かったし」


「ありがとー助かったよー! 誰か具合悪い子来た?」


 話の流れ的に……奴らは留守番していたのか。