「やめろ!!」 親父がそう叫んで止めたけれど、もう遅かった。 一生懸命母親の首元を抑えていても、絶えず血が流れている。 「なんで……なんでこんな事を……」 「ママ?? 死んじゃうの……?」 そんな二人の問いかけに、既に虫の息だった母親は懸命に口を動かした。 「あんた……なんて、いない、ほう、が、い、い」