「悪い子はママの事見なくていいよ」 俺はそのセリフを聞いた瞬間、寒気がした。 これから何が起こるか――そう、わかってしまった。 「やめろぉぉぉぉぉ!!」 俺の叫びもむなしく、幼い俺は……アキの左目にハサミを突き立てた。 「ぎゃぁああああああ!!」 ぐったりしていたアキの体がビクッと動き、呼吸が荒くなっている。 「次はユキだよ。双子ちゃんだから反対のおめめね」