一匹狼と無邪気なワンコ

「うぐっ――ぐぅ」


 声にならない声をあげ、アキは段々ぐったりとしてきていた。


「鬼ごっこ終わりー? つまんないー!」


 突き刺す行為に飽きたのか、幼い俺はハサミで千切れかかった肉を刻み取ったりしている。


 俺は嘔吐しそうになったが、懸命にこらえた。


 そして自分への戒めの為にその行為を凝視した。