「誕生日か」 俺の頭の上には、手作りかは分からないが王冠みたいなのが乗っけられている。 「でも……知らない」 俺の隣――千佳じゃない方の隣には知らない男の子と女の子が幸せそうな顔で座っていた。 ろうそくの本数から推測すると三歳だろうから少しぐらい覚えていてもいいはずなのに、俺は何も思いだせずにいる。