一匹狼と無邪気なワンコ


 廊下でダベる奴らも、昇降口で騒ぐ奴らも、全てがうっとおしかった。


「アイツ……ちゃんと病院行くかな」


 全部がうっとおしく感じる中で、やっぱり狼は別物だった。


 狼との会話を思い出すだけで胸がほっこりする感じで……なんか変。


「――ん」


 パンツの右ポケットが細かく振動している。


 この感じは……メールだ。


「珍しいな」