「うーん……」 狼に挨拶してから帰ろうかと思ったけど……今までそんな事しなかったし、俺は狼の方を見ずに教室を出た。 廊下で喋る男子達、それを見てキャァキャァ言う女子、沢山のプリントを抱えて大変そうに歩く教師。 同じ空間に居るのに、まるで自分だけ別の空間に居るような気がする。 自分だけ……透明人間みたいなんだ。 馴れ合うつもりはなかった。 だけど――どうして――この孤独感、ちょっとキツいかもね。