一匹狼と無邪気なワンコ


 恥ずかしそうに微笑みながら、購買のおばちゃんにお金を渡すその姿は、なんだかとてもくすぐったい。


 コイツと居ると飽きない……ホントにそう思う。


 
「――そういえば今日、病院行くんでしょ?」


「あぁ」


 自販機でジュースを買った俺たちは、近くの踊り場に腰をかけていた。


 狼はというと、どれから食べようか悩んでいるようだった。


「ハムカツサンドでいいじゃん」


「いや、照り焼きバーガーにする」


 そう言ったものの、少し迷った狼が手に取ったのはハムカツサンドだった。