一匹狼と無邪気なワンコ


「――あ! まだあるっぽい!!」


 いつもの様な人だかりは無いものの、いつもよりか色々な種類のパンがあるように見えた。


「ほらっキミも早く!」


「あぁ……」


 ショーケース内に並べられた沢山のパンを見て、狼の目が輝いているのは気のせいじゃないと思う。


 そんなにパンが好きなのか、それともこういう光景が珍しいからなのかは分からない。


「早く注文しないと、他の人に取られちゃうよ?」


「そう、なのか?」


 俺の顔を見ずに答えてるって事は、相当キテるね。